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【新刊】『そえぶし 添田健一武侠志怪小説集』

そえぶし 

『そえぶし 添田健一武侠志怪小説集』
著者:添田健一
表紙:松下利亜
編集:秋山真琴
発行:雲上回廊
価格:500円
判型:A6(文庫本)
頁数:108ページ
部数:100部

 4短編収録。いずれも中国の古典小説、民間伝承に材を得た戦う女子の物語です。
 李娘、柴郡主、穆桂英、聶隠娘。
 見よ! 佳人が覚悟をもって戦う姿はこんなにも美しい──

 雲上回廊告知サイトはこちら


【購入方法】
『そえぶし 添田健一武侠志怪小説集』は雲上回廊より発行しております。
 文学フリマ等の即売会で直接販売をおこなっております。
 また、下記の書店様で取り扱っていただいております。
架空ストア(吉祥寺)
盛林堂書房(西荻窪)
 (著者署名・識語入
amazon

(敬称略)
 電子書籍版も予定しております。

 わたしは愛馬の真珠の鞍におさまりつつ、しめやかな息を吐く。白い気が立ち昇る。わずかに心がざわめいている。外套の前を直し、母のほどこしてくれたわたしの名と同じ花の刺繍に指先をなぞらえる。わずかに心が落ちついた。金陵の城郭を見やり、わたしが生を享けたときにはもう亡くなっていた父のことを思った。

 すでにわれわれ、宋軍の手によって、金陵の城内には多くの間諜や細作が放たれており、城内の将校や兵、城市のひとびとの多くには内応の手続きをとっている。まもなくの三点鐘が鳴ると同時に、わが軍が攻めこむまでもなく、江寧府の門はおのずから開く手筈となっている。

 門が開くとともに、金陵江寧府はわれらのもとに下り、城下のひとびとはわが軍によって保護される。軍内では、総帥の下達のもとに、金陵の城民をだれひとり傷つけないように指示がゆきわたっている。すでに勝敗は決しているのだ。そこまで手筈が整っている状況を、南唐の国主やその近臣たちは、はたしてどれだけわかっているものかどうか。

(本文27ページより)


そえぶし表裏 

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プロフィール

そえ

Author:そえ
 都内杉並区西荻在住。添田健一名義で、中国史をはじめとした歴史小説、ファンタジーを書いています。
 著書『墨妖』『迷迭香』(「三侠五義」翻案)短編集『そえもの』『そえぶし』
 古書店イベント団体「西荻ブックマーク」スタッフ。
 アイコンは新進気鋭のアーティスト山下昇平画伯による拙作画像です。

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